シンポジウム情報

第6回 ESIシンポジウム

VPP・小規模 DR は生き残れるか?

主 催 :東京大学 生産技術研究所
エネルギーシステムインテグレーション社会連携研究部門(ESI)
共 催 :東京大学 先端電力エネルギー・環境技術教育研究センター(APET)
 東京大学 エネルギー・資源フロンティアセンター(FRCER)
 東京大学 生産技術研究所 持続型エネルギー・材料統合研究センター
日 時 : 2019年11月21日(木)13:00〜17:45(受付開始12:30)  
場 所 : 東京大学生産技術研究所(駒場リサーチキャンパス内)
コンベンションホール(An棟 2階)
MAP
多くの方にご参加いただきまして、無事終了しました。
講演資料を公開しました。ご参照ください。
趣 旨
 現在大規模な発電所に依存した従来型のエネルギー供給システムが見直されるとともに、需要家側のエネルギーリソースを電力システムに活用する仕組みの構築が進められている。工場や家庭などが有する小規模な分散型のエネルギーリソースを、IoTを活用した高度なエネルギーマネジメント技術により束ね(アグリゲーション)、遠隔・統合制御することで、電力の需給バランス調整に活用していこうという、いわゆる VPP(仮想発電所:バーチャルパワープラント)に注目が集まっている。VPP は、負荷平準化や再生可能エネルギーの供給過剰の吸収、電力不足時の供給などの機能として電力システムで活躍することが期待されている。しかし、VPP 事業は、実証試験としての取り組みは進んでいるものの、実際に社会に実現されるまでの見通しは依然として不透明である。容量市場や調整力市場の設計の議論においても、電源 I’にすでに参加済みの大規模事業所の DR は考慮されているように見受けられるが、小規模な DR がリソースとして活用されるスキームは見えない。
 VPP、ヒートポンプ給湯機や電気自動車等の小規模 DR はマネタイズできるのか? できるとすれば、どの市場か?どのような制度設計が必要なのか?実装を阻害している要因はなにか?そもそも実装する価値は本当にあるのか?
 このような背景のもと、昨年度より活動を開始した東京大学生産技術研究所エネルギーシステムインテグレーション社会連携研究部門(ESI)において、VPP、小規模 DR の可能性について考えるためのシンポジウムを開催する。本シンポジウムでは、VPP・ DR 事業の実証から実装へのジャンプの可能性について、産官学の視点から論点を整理し理解を深める。
プログラム・講演資料
講演タイトルをクリックすると、講演資料を閲覧できます。
13:00-13:10開会挨拶
13:10-13:50分散型エネルギーリソースを活用したエネルギーシステムの構築に向けた取組
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネルギー・新エネルギー部
新エネルギーシステム課 課長補佐(VPP、DR担当) 佐久間 康洋
13:50-14:20次世代電力プラットフォームと家庭分野DER活用のフロンティア
大阪大学大学院工学研究科 / 関西電力株式会社
招聘教授 西村 陽
14:20-14:50DER大量導入時代に求められる送配電事業者とDERの協調の方向性
東京電力パワーグリッド株式会社
取締役副社長 岡本 浩
14:50-15:20VPP 事業化に向けた取り組みと課題
株式会社エナリス エナリスみらい研究所
ディレクター兼 DREAMSプロジェクトマネージャー 平尾 宏明
15:20-15:50諸外国における Flexibility活用の動向
株式会社ディー・エヌ・エー エネルギー事業推進室
シニアマネジャー 松尾 豪
15:50-16:20小規模 DR の可能性について-モデル分析から見えてくる可能性とバリアー
東京大学生産技術研究所 エネルギーシステムインテグレーション社会連携研究部門 特任教授 岩船 由美子
16:20-16:30 休 憩
16:30-17:40パネルディスカッション
パネラー: 各講演者
モデレータ:ESI社会連携研究部門 特任教授 荻本 和彦
17:40-17:45閉会挨拶
18:00-19:30意見交換会 An棟 2階ホワイエ